2023~2024年度公式サイト。東京立川ロータリークラブは、1960年(昭和35年)6月27日に創立されました。毎週金曜日にホテル日航立川 東京にて例会を開催しています。

会長所信

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クラブテーマ


会長所信

2023年-2024年度
国際ロータリー第2750地区
東京立川ロータリークラブ
会長 木村 辰幸

はじめに

 新型コロナウイルス感染症の発生を中国が初公表して 3 年半が経過しました。日本政府は、今後の方針として新たな行動制限は行わず、社会経済活動を維持しながら、高齢者等を守ることに重点を置いて感染拡大防止措置を図ることを基本とし、感染症法上の位置づけを第 2 類から第 5 類に変更するなど、自律的な通常の対応への舵を切りました。この3年間、ロータリークラブも多くの制約の中での活動を余儀なくされてきましたが、2023 年も半ばを迎え、いよいよ新型コロナウイルス感染症を克服する時期となってきたと感じております。
 一方で、昨年勃発したウクライナ危機に端を発した世界情勢の緊迫感とエネルギー価格の高騰により世界の多くの国々が約 40 年ぶりのインフレに見舞われております。我が国でもウクライナ危機のみならず円安を伴った物価高騰の煽りを受け、私たちを取り巻く環境は一段と厳しさを増しております。
 しかし、嘆いていても何も始まりません。このような時代においても一人のロータリアンとして活動できることに感謝するとともに、ロータリークラブとして今出来ることを進めていくことが、私たちのあるべき姿であると思っております。

ロータリー運動に思うこと

ロータリーには 2 つの公式標語があります。
「超我の奉仕」(Service Above Self)
「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」(One Profits Most Who Serves Best)
 この 2 つの公式標語の歴史はロータリーの初期の頃にまで遡ります。1911 年のオレゴン州ポートランドで開催された第 2 回大会で初期の文言が採択され、その後何度かの国際会議と規定審議会を経て現在の標語となりました。
 特に第一標語としての「超我の奉仕」は、利己的でないボランティア奉仕の哲学が包含された言葉として有名です。私はこの言葉にロータリーの原点の一つを感じています。利己的とは、自分の利益だけを追求するさま、とも言われ、奉仕の概念とはかけ離れている内容です。
 伝統ある東京立川ロータリークラブの奉仕活動は、正に「超我の奉仕」に値する多くの事業を行ってきました。ロータリークラブは毎年会長が代わり、テーマや活動方針が変わります。この不連続の連続の中であっても、「超我の奉仕」に値する多くの事業を続けて来られたのは、紛れもなく立川クラブの諸先輩方のロータリー哲学の継承が次世代に受け繋がれたからに他なりません。
 これからは、私たちの世代が入会年度の若いロータリアンにその精神を引き継ぐ番です。そのためにも改めてロータリーの原点とは何かを見つめ直す必要があろうと私は考えております。
 ロータリーの使命は、職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて、人びとに奉仕し、高潔さを奨励し、世界理解、親善、平和を推進することと言われています。高邁な理想を掲げて大上段に構えて望むのではなく、職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて、人びとに奉仕する、そうした地域に根ざした活動こそが理想とするロータリーの奉仕の原点であると思います。「仏造って魂入れず」とならないよう、ロータリーの原点を見据えて、時代の変化を受け入れながら進めていきたいと考えております。
 私たちは、時にロータリアンであることにステータスを感じることがあります。このことは一人ひとりのロータリアンにとってとても大切ことです。一人のロータリアンとして誇りを持つことは素晴らしいことです。しかし、勘違いをしてはいけません。ロータリーの Spirit(精神)が誇り高いのであって、一人-のロータリアンが誇り高いのではない、ということです。
 「ロータリーが私たちにとって何を意味するにせよ、世界は、その活動成果によってロータリーを知るのです」これは、ロータリー創設者ポール・ハリスのことばです。設立以来、ロータリーは人道的奉仕にも活動を広げながら、さまざまな職業や文化をもつロータリアンが日々、多くの課題を解決するために草の根の活動や国際的な取り組みを行っています。
 今一度、何のために奉仕するのかを考え、ロータリーの原点に立ち戻って奉仕活動をしていきましょう。

クラブ運営について 

 ロータリークラブの基本は、例会への参加です。そのためにも毎週開催される例会は一番大切にしていきたいと思います。会員の皆様が参加したくなるような例会の運営を心がけ、例会を通じて友情と奉仕に基づく地域社会のつながりを築くことができるような運営を目指したいと思います。
 委員会の構成は、クラブ奉仕委員会と 16 の委員会とし、「ロータリーの目的」の 4 つの項目を中軸に据えて、活発な炉辺活動を行って頂きたいと思います。
 炉辺は、例会以上に異業種会員の親睦の場となります。多くの情報交換をすると共に新しく入会した会員の皆様を暖かくお迎えする場として最大限配慮していきたいと思います。

 委員会が行う各事業は、継続事業は引き続き行いながら、委員会からの新しい提案は積極的に取り上げ、SDGs の理念も引き続き活動の基本として奉仕活動に生かしていきたいと考えています。
 1905 年に発足したロータリークラブの当初の奉仕プロジェクトは、シカゴ・ロータリークラブが 1907 年に行った街の衛生改善のために公衆トイレ設置のニーズについての市民団体との協議だったとのことです。
 私たちのロータリー活動もまずはロータリーの原点を見つめ直し、地域に密着した活動を心がけていきたいと考えています。
 会員数 120 名を誇るクラブとして会員の維持増強は大切な課題です。ロータリアンとして相応しい方々の入会を促進していきましょう。
 隔月開催のクラブ協議会では、全委員長が集まる会議体です。出来れば、今後の東京立川ロータリークラブの魅力ある発展に資するテーマを発掘し、皆で協議する場としての開催を目指したいと思います。

おわりに

 ロータリークラブは、1905 年にシカゴで産声を上げました。
 弁護士であったポール・ハリスは、仲間と意見を交わし、友情を分かちあうためにロータリークラブを設立しました。
 「仲間と意見を交わし、友情を分かちあう」
 正にこのことがロータリークラブの原点であると私は思います。ロータリーが、倫理的なリーダーシップを発揮することで、市民奉仕や平和の力になれるとポール・ハリスは考え、生涯にわたってこれらの理念を推進したと言われております。
 例会や炉辺で、多くの友情を育みましょう。その仲間同士の交流から地域に根ざした奉仕活動が生まれるのです。
 本年度のクラブテーマは、
 “原点回帰 —呼びさまそうロータリーSpirit—”です。
 ロータリークラブが設立された目的を見つめ直し、立川のまちのために必要とされる方々に肩肘張らずに自然体で我々の奉仕活動を発信しましょう。
 ウィリアム・シェイクスピアは、「この世は舞台、人はみな役者だ」ということばを残しています。
 一人のロータリアンとして、東京立川ロータリークラブを舞台として、金子幹広幹事と共に今年 1 年、役を演じていこうと思います。
 この 1 年間宜しくお願い致します。

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